ロールス・ロイス航空用エンジン部門

航空用エンジン部門

スチュアート・ロールズが飛行家であったことから航空には元々縁のあるメーカーであったが、本格的な取り組みが始まったのは1914年である。


この年8月に第1次世界大戦が勃発したが、
開戦と同時にドイツ ダイムラー社の最新型グランプリ・レーシングカーがイギリス軍当局によって没収された。

このレーシングカーはロンドンのショールームにちょうど展示されていたものであったが、当時最先端のSOHC動弁機構を搭載していた。

SOHCのシステムを航空用エンジンに技術移転できると見込んだイギリス軍は、ロールス・ロイス社に開発を持ちかけたのである。



ヘンリー・ロイスはダイムラーエンジンを参考に、
SOHC機構を搭載した飛行船用70HPエンジン「ホーク」を開発する。

当時の航空用としては珍しい直列形水冷エンジンであったが
信頼性は高かった。

以後ロールス・ロイスの航空用レシプロエンジンは、
直列形・V形の液冷式を採用して実績を上げた。

第1次世界大戦後、
ロールス・ロイス社において航空用エンジンは
自動車と並ぶ重要部門となった。


ロイスはスーパーマリン社の水上機に搭載する大出力エンジンを開発し、
同機がシュナイダー・トロフィーを獲得することに貢献した功績で、
1930年にナイトに列せられている。



マーリンとグリフォン

ロイスが最晩年に手がけた液冷V形12気筒エンジンは
「マーリン」の愛称で改良を重ねつつ、

第二次世界大戦中を通じて大量に生産された。
マーリンは戦闘機のスピットファイアやハリケーン、
爆撃機のランカスター、偵察・戦闘爆撃機のモスキートなど、

数多くのイギリス製軍用機に搭載され、
イギリス本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン)や対独攻撃において大きな成果を挙げた。

また、第二次大戦での最優秀戦闘機ともされるアメリカのP-51 マスタングは、マーリン(米国のパッカード社によりライセンス生産された)を搭載したことが成功の一因と言われている。



最後のシュナイダー・トロフィー・レースに勝利した水上機、
スーパーマリン S.6B用のエンジンを基に開発された
「グリフォン」エンジンは、マーリンより更に強力なエンジンで、
後期型スピットファイアに搭載された。




ジェットエンジン

NAMC YS-11
キーンとブーンの混ざったような独特のエンジン音を出すことで有名。
ロールス・ロイス社は戦後もいち早くジェットエンジン開発に取り組み

アメリカのゼネラル・エレクトリック(GE) やプラット・アンド・ホイットニー(P&W)と並ぶ世界的なジェットエンジンメーカーとなった。


しかし、革新技術を盛り込んだ「RB211」エンジンの開発費用が増大し、
これによる不採算化から

1971年に倒産、航空用エンジン部門は「ロールス・ロイス」の名を保ったまま、ロールス・ロイスPLC社となった。現在はRB211の発展形である「トレント」エンジンが主力となっている。


なお、現在のところ太平洋戦争後で唯一の日本製旅客機であるYS-11も、
エンジンはロールス・ロイスの「ダート」エンジンを使用している。

このダートは1960年代のターボプロップ旅客機の定番エンジンで、
アブロ748で採用された他、
DC-3のアップグレード機のエンジンとして搭載された機があり、
全日本空輸がYS-11以前に導入したバイカウントやフォッカーF27フレンドシップにも搭載された。

^^

へ〜〜〜〜っ  航空部門 ガンバっていたのですねぇ〜〜 kei

posted by kei at 23:56 | TrackBack(0) | 高級車〜って♪^^

この記事へのトラックバック